スタッフブログ
blog当院の器具洗浄、滅菌について
今回は、患者様に使用した後の器具を
当医院でどのように滅菌しているのかを
ご紹介致します。
患者様の治療やメンテナンスで使用した器具は、
目に見える汚れを水洗で落とし
洗浄除菌水成装置のコアクリーンで
生成された水を入れた
BRANSON(ブランソニック)
で超音波洗浄しております。
※コアクリーン
微(弱)酸性(pH5~6.5)低濃度(10~80ppm)で、
主成分である次亜塩素酸(HCIO)を含む
除菌効果の高い、人・環境に優しい
洗浄除菌水(次亜塩素酸水)で、
一般的な薬剤の次亜塩素酸ナトリウムの
約18倍の除菌効果があります。
※ブランソニック
超音波により1秒間に4万回以上振動する超音波洗浄機です。
油・ワックス・タンパク質などの除去を
短時間で安全に行います。
出力安定化機構や洗浄ムラを防ぐスイープ機能により
洗浄物の隅々まで強力かつ均一な超音波洗浄を実現します。
ブランソニックで10分以上洗浄した後、
ハイパワーウォッシャーに入れ、
1時間半程の時間をかけて
洗浄・消毒をしていきます。
※ハイパワーウォッシャー
食洗機のような物で強い水流と、熱水により消毒し、
専用の洗浄液でタンパク汚れも
しっかりと落とします。
その後、滅菌パックに器具を入れ
しっかりと密封した後、
バキュクレープ31Bで滅菌していきます。
このバキュクレープ31Bは、オートクレープの
カテゴリー内で+Bに属す日本では
まだ約2%の導入率の
世界基準の滅菌が行える滅菌器です。
真空状態と蒸気の注入を繰り返す機械内で
器具の中の残留空気を抜き、
細部にまで蒸気を行き渡らせた状態で
滅菌を行う機械です。
患者様の治療で止血などに使用しております綿花も、
この滅菌器で滅菌してから使用しております。
そして、治療の際に使用する
ハンドピースは、
ハンドピースメンテナンスシステムのアイケアで、
専用のオイルを注油し内部をしっかりと洗浄します。
その後、高圧蒸気滅菌器メラクイック12+に入れ
滅菌しております。
このメラクイック12+は拡散加圧脱気方式により、加圧と脱気を繰り返し、
ハンドピース内部の空気を完全に除去し、
蒸気を浸透させ滅菌します。
一回の滅菌に20~30分程かかるため、
ハンドピースは医院に各種複数用意しております。
こちらの写真のハンドピースは
治療の際によく使用される物で
タービンといいます。
こちらも医院に12本あり
その他ハンドピースも
十分な本数そろえております。
ハンドピースの先に装着し使用する
バーも、超音波洗浄後、メラクイック12+を
使用し一つずつ滅菌しております。
当医院では、このような工程を
全て行った器具を患者様の治療や
メンテナンスに使用しております。
清潔で滅菌の行き届いた環境で患者様に
治療を受けて頂けますよう、
スタッフ一同、正しい使用方法、手順で
定期的なメンテナンスを行いながら
上記の機械を使用しております。
どうぞ、ご安心して治療をお受けくださいませ。